柏市の剣道愛好者は従来松戸市剣道連盟に所属していた。
柏市の人口が10万人に達したのを契機に、当時の千葉県剣道連盟の助言もあり、柏警察署を退官されたばかりの黒澤清先生(没後範士を追贈された)が発起人となり、当時の流山町に居住されておられた篠田正六先生(後に範士八段)及び柏市内の有力者寺嶋義一氏の協力を得て、柏市・流山町東部地区及び沼南町(主として海上自衛隊関係者)の愛好者を糾合し、昭和40年1月17日、寺嶋義一会長、黒澤清副会長、篠田正六師範、新井守太郎顧問の陣容で柏市剣道連盟として創立発足した。
昭和45年2月、流山町が市制を施行、流山市剣道連盟創立に伴い、東部地区が分離して以来柏市及び沼南町の1市1町となったが、柏市・沼南町の合併により現在は柏市1市の愛好者によって構成されている。
創立当時の会員数は一般会員50余名、青少年会員80余名で、もと市内千代田町に所在していた柏警察署剣道場で稽古を行っていた。
柏警察署が市内の呼塚に移転することに伴い、稽古場所を市内第三小学校体育館に変更、その後同体育館の都合により廃止(数年後再開し現在も稽古継続中)して市内第一小学校体育館に稽古場所を変更(現在も稽古継続中)、現在に至っている。会員の増加に伴い、将来の少年剣道の普及発展を図るため、教育委員会の協力を得て小学校体育館を使用しての稽古場所の拡大、また、稽古を行っている場所ごとに支部制を導入することとし、市内に数ヶ所の支部稽古場所が設置された。支部の運営については各支部の独自性に任せて拡大強化を図った。
その結果個人道場一ヶ所を含めて一支部あたりの会員数は小学生が60名から90名、多いところでは百数十名を数える支部もあった。
小学生の会員増加は中学生、高校生の剣道部活動の盛況へと繋がり、一時期学校剣道部を含めて会員・準会員数は二千数百名を超すなど当初の目的が達せられた。
しかしながら、最近の少子化傾向と他スポーツへの移行による子供の剣道離れが見られるなどから減少しており、今後について懸念がある。
学校教育に武道導入が検討されていることに期待すること大である。
平成13年9月、当連盟七代目会長に千葉県県議会議員 鈴木良紀氏が就任されました。
当連盟の会長は従来創立時の寺嶋義一会長を始めとし、代々市の知名人又は県・市議会議員の方々に就任をお願いしておりました。
会員会長は先々代の創立時の発起人・副会長であった黒澤清先生、先代小口清次先生のみである。
鈴木会長退任後は、浜田会長をお迎えして創立時の体制に戻り現在に至っている。
沿革・歴史
現会長名: | 浜田穂積 |
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副会長名: | 阿比留 義顯 井上 司 小池 久雄 阿久津 英 |
事務局長: | 井上 雅仁(令和5年より兼務) |
現理事長名: | 井上 雅仁 |
傘下団体数: | 剣友会(16支部)・中体連(16校)・高体連(15校)・大学(4校)・一般団体(4団体)約1,000名で活動 |
結成年月日 | 昭和40年1月17日創立 |
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初代 | 寺嶋義一 |
二代 | 原 秀夫 |
三代 | 後藤武男 |
四代 | 小川富蔵 |
五代 | 黒澤 清 |
六代 | 小口清次 |
七代 | 鈴木良紀 |
八代 | 浜田穂積 |
柏市剣道連盟会長あいさつ
この度、長い歴史と伝統のある柏市剣道連盟の会長として関わることに身の引き締まる思いを致しております。
柏市剣道連盟は、千葉県剣道連盟主催による地区連盟剣道優勝大会や東葛五市剣道大会に於いても優勝、準優勝も数回達成するなど優秀な成績を残しています。
また、年二回実施されている市民剣道大会では約800名の参加者があり熱戦が展開されています。
柏市剣道連盟は昭和40年に創立されたと伺っていますが、その後、小学生の増加は目覚ましいものがあり、やがては中学生、高校生の剣道部活動の増加へと波及して行ゆき一時期は千数百名を擁する大きな組織となったと伺っています。
ところが、現在では少子化や他のスポーツの選択肢も増したことなどから会員数も減少の一途を辿っていることは残念に思います。
私自身も沼南北部剣友会で剣道を学びながら少年剣道との関わりをもって25年が過ぎようとしていますが当初からすると会員数は半数以下となってしまいました。
しかしながら、中高生の剣道大会を観戦する度に、生徒の顧問の先生に対する礼儀正しさ、信頼の絆の深さを目の当たりにする光景には感動するものがあります。
剣道は、「剣の理法の修練による人間形成の道」とあります。今後、益々剣道愛好者が増加して行くことを願っています。
柏市剣道連盟会長 浜田穂積
主な活動内容
柏市民剣道大会 | 春季柏市民剣道大会(個人戦)840人前後の参加・・・毎年6月開催
秋季柏市民剣道大会(団体戦)800人前後の参加・・・毎年11月開催 |
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五市親善剣道大会 | 柏市・我孫子市・松戸市・流山市・野田市
毎年会場持ち回りで7月の海の日に開催、小学生の部(7人制)・一般の部7人制) 春の市民大会出場者の中から上位入賞者を選手をとして選抜している。 |
県民大会 | 春の市民大会出場者の大学・一般の中から上位入賞者を選手をとして選抜している。 |
地区連盟対抗剣道優勝大会 | 小学・中学・高校・一般は柏剣連会員の最強選手を選抜して大会に臨んでいる。 |
段級審査会 | 一級審査会は春の4月29日(日)と12月第一日曜日を固定して開催。
初~三段審査会は8月と3月に柏市・我孫子市と交互に開催。 四、五段は県武道館で年3回開催。六~八段は東京・京都・愛知の外地方都市で開催。 柏剣連からも多くの受審者があります。 |
段級審査会 | 春と秋の市民大会前に審判講習会(含伝達)を開催。 |
合同稽古会 | 創立以来、毎週日曜日9時から子供達も含め一般会員を主として、相互の技術向上を目指して稽古に励んでいる。 |
シニアクラブ | 平成22年9月より毎週水曜日の昼間、市民体育館剣道場でシニアを対象とした稽古会を発足。 |
その他 | 令和5年より女性のみの稽古会、小学生の入門者を増やすための取り組み開始 |
HPの開設 | 広報活動の一環として平成20年4月22日柏剣連HPを開設。 http://kashiwakenren.net/審査会・講習会・大会速報・その他各種案内を随時掲載している。また事務簡素化と新規会員のPRにもつなげている。 |
後援事業
柏杯争奪坂東太郎中学校剣道大会後援 | 連盟が中体連に呼びかけ第1回大会を平成23年2月6日、西は兵庫県から東は北海道までの各県の強豪チ-ムを迎い入れて開催。 |
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柏杯争奪坂東太郎中学校剣道大会後援 | 高体連故篠田正六先生(範士八段)が北部地区を中心に昭和54年から開催されていた大会を平成24年4月29日、第34回大会第より後援。 |
柏市剣道連盟事務局 | ご連絡や確認事項は上記HPにてお願い致します。 http://kashiwakenren.net/ |